デザインと暮らしのメモ
とある会社員デザイナーの、デザインや仕事にまつわる記録です。
グラフィックデザイン

派遣のグラフィックデザイナーとして働いてみて良かったこと

キーボードとマウスとスマホ

今月から新しい職場で働き始めたんですが、前職を退職してから次の会社に入るまでの間、ご縁があって短期の派遣社員として広告代理店で働いていました。

働く前は結構不安に思ってたんですが、いざ入ってみると短い期間とはいえど得るものが多くて、たくさん学びがありました。

なぜ短期なのか

ある社員の方が家庭の事情で数ヶ月お休みするので、その間の穴埋めです。
仕事内容は、ページもののデザイン。
ディレクターからざっくりと指示を受けて紙面のデザインをしたり、あとは他のかたが作ったものの修正などもありました。

働く前に不安だったこと

・前職は在籍年数が長かったので、他の職場でどれぐらい通用するのか
・職場に慣れることができるのか

前の職場で働いてる期間が長かったので、私は井の中の蛙状態になってるんじゃないかと思っていました。
でも働き始めてみると、案外やっていけることがわかってホッと胸をなでおろしました。

短期の派遣のグラフィックデザイナーとして働いて学べたこと・良かったこと

よその会社の仕事の進め方を知れた

短期で働いていた会社ではデザイナーが10数人、ディレクターも5〜6人いて、案件ごとにディレクター1人とデザイナー2〜3人がチームで進めます。
デザイナーはそれぞれが常に複数の案件を担当していて、自分でスケジュールを調整しながらやっています。進め方を自分で決められる部分が多くてすごくやりやすかったです。
私は「自分で決められる部分が少ない」ことがストレスなんだな…とあらためて思いましたね……。

クライアントとのやりとりはすべてディレクターがやるのでデザイナーはお客さんとのやりとりがまったくないことに驚いたり。
クライアントとやりとりしたい人には向かないけど、クライアントと接したくない人には良いなぁと思ったり。

他にも、デザイナーは文字校正までしなくていいことや(ディレクターとクライアントが校正するので)、色校正のチェックもないことや、電話に出なくていいことなど、驚くことがいくつもありました。
デザイナーがどこまで担当するかって職場によって全然違うんだなあ。

求められるスピード感も、最初はついていけるかな…と思ってましたがそんなにめちゃくちゃスピーディーさを求められることもなく(派遣だけでなく社員さんもそんなに締め切りに追われている感じではない)ここも本当に職場によって違うんだなと思いました。職場によっては毎日締め切りに追われながらチラシをバンバン作るところもあると聞いていたので。

派遣も社員さんも残業がほとんどなく、定時になったら次々とみんな帰り始めることにも驚きました。(なんか驚いてばっかり)

デザインデータや素材データの整理の仕方を知れた

これも会社によってさまざま。
デザインデータは共有のサーバで管理されていて、誰が見てもわかりやすいようなフォルダの名付けのルールがありました。
あんまり詳しくは書けないんですが、フォルダ名の頭に記号とか特定の文字を付けて、わかりやすい順番に並ぶようにされていたり。

それとフリー素材やフリーフォントを使う機会が前職ではほとんどなかったので、こうやって整理すればいいのか! と他のかたの方法を見て発見の連続でした。
私、素材データの整理苦手なんですよね……。すぐにフォルダ内がカオスになってしまう。
ダウンロードしておいて、どう分類しておいたら使いたいときにすぐ探せるのか、人のやり方を取り入れつつ整理し直しているところです。

フリー素材の使いどころや、どういう素材が使いやすいか

しょっちゅうフリー素材サイトで使いやすそうな素材を探していたので、こういうのだと使い勝手がよい、というものが少しわかってきたような。
過去にイラスト素材を作って販売していたことがあって、数年間お休みしていたんですが、久しぶりに自分でも作ってみたくなりました。

レイアウトデザインについて、あらためて勉強した

紙面のデザインをわりと自由に任せてもらえることが多かったので、短期要員とはいえ良い提案をしたいなと思い、本を読んだりして勉強しました。
↓ レイアウトを学ぶのにはこの本がとても良かったです。

レイアウト、基本の「き」

他のデザイナーのかたの作ったデータも参考にさせてもらっていました。
自分にはない発想ばかりで勉強になります。

女性が大半だけど派閥等がないこと・人数が多いながら上手く回っていること

これまで少人数の職場でばかり働いてきたので、デザイナーが10名以上いてディレクターも複数名いる環境が新鮮でした。

デザイナーは全員女性でディレクターも女性が多くて、最初は人間関係が不安でしたが、いじめや派閥も全くなく、お互いの距離感も程よくとても仕事しやすかったです。

性別よりも、どんな人が集まるかが大事なんだなとあらためて思ったり。

社員さんや長期の派遣のかたは、お互いの情報共有やデータのやり取りにIPメッセンジャーなどのアプリを使ったりしていました。私は短期だったので使うことはなかったんですが、これまで働いてきた職場ではそういうアプリは使っていなかったのでちょっと驚きました。

フォルダ名やファイル名の付けかたは、きっちり決まっている部分もあるけれどそんなに厳密なルールがない部分も多くて、全体的にはけっこうルールがゆるめな感じでした。

メンバーそれぞれがちゃんとしてるから、人が多くても上手く仕事が回ってるんだなぁと思いました。
そのへんは、面接をするときに(正社員でも派遣でも)人となりをよく見るようにしているらしいです。

前の職場でやってきたことが活かせていると思えたこと

先述したように、前職が長かったので他の職場でどれぐらい通用するのかが不安でした。
前職ではオペレーション的な仕事が多くデザイン以外の業務も多かったのです。だからアイデアや発想力、センスに自信がなかった。正確さもスピードも自信がなかった。もう全体的に自信がなかったです。
しかしいざ働いてみると、これはあの仕事をやってきたのが活きてるな。あれを大量にこなしていたからだな。…って思えることがいくつもあって、これまでやってきたことは無駄ではなかったんだと思えました。

おわりに。このタイミングで派遣デザイナーとして働けてよかった

10年以上デザインの仕事をしてきましたが、私には向いてないんじゃないかとか、やっぱりデザインそんなに好きじゃないような……とか悩んだことも多かったですが、やっぱりデザイン楽しいな。と思いました。
短い期間でしたが、さまざまなことに気がつけたのでこのタイミングで派遣で働けてよかったです。

もっと経験が浅めのときに、派遣で働きながら実績つくったり勉強したりして正社員を目指すやり方もありだったのかも。
私、経験2年ぐらいのときに最初に働いた制作会社を辞めざるをえない状況になって、そのとき転職活動にすごく苦労したんですが、こういう選択肢を知っていればまた違ってたのかもしれません。